ひろしゃま

アートで仕掛ける、集まりたくなる場づくり

ひろしゃまvol.2-1

お話をしていただいたのは

  • 里山・里海リレーシンポジウムin神石高原

住民の好奇心を呼び起こす日常に突如現れた『異空間』

全国各地のコミュニティでアートプロジェクトを手がけている現代美術家の北澤さん。『リビングリーム』という自身の作品では、「日常の中に突如『異空間』を出現させることで、地域の人たちが最初は困惑しつつも、次第に興味を持ち、その場所に集まり始めました。」と話す。さらには、驚くことに集まった人たちの中からその空間を自分たちの楽しい場所、居心地の良い場所にしていこうという動きが出てきたことや、工夫やアイデアといった「創造性」がコミュニティの中で自発的に発展していった様子などを紹介。「地域の人たちひとりひとりの好奇心が軸となって、お互いの関わりの環が拡がっていくプロセスこそが、結果としてにぎわいや住民どうしの交流につながっているのです。」と語った。

「もうひとつの日常」をつくるアートの役割

神石高原町の仙養ケ原に巨大な岩のオブジェを置く、屋外彫刻のアートプロジェクト。その公開制作と展示を手掛けた広島市立大学の土井さんは、自分がその地域で活動することの意義を次のように話す。「まず、その場所に即した、その場所でしかないものを活かした作品であること。そういった日常的に見慣れた風景や当たり前に思っていた身近なことも、アートが関わることによってそれまでとは違った『もうひとつの日常』として、新しい見え方ができるようになってきます。」

しがらみを崩して、地域と自分の「新しい関係性」に気づく

一方、地域全体を「学校」に見立て、日常の中に学びの場を開く「ひろしまジン大学」学長の平尾さん。僕自身はアーティストではありませんが、と言いつつも、地域と「ひろしまジン大学」の活動の関わり方は、アートにとても近いものを感じます、と話す。「授業(活動)を通して、参加者がそれぞれに自分ゴトという意識を持ちながら、地域の中に入っていくことであらためて見えてくる「新しい関係性」に気づくこと。最初はヨソ者でも、現地の人たちと交流しながら少しずつ古いしがらみを崩し、また一緒に再構築していくという過程の中で『もう一つの日常』という新たな視点が生まれてきます。」

アートで仕掛ける、集まりたくなる場づくり
  • アートで仕掛ける、集まりたくなる場づくり
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取材したのは

  • 香川佐織(チームはつかいち)
  • 加治秀典(チームはつかいち)
  • 加治実穂(チームはつかいち)
  • 中川美穂(チームはつかいち)
  • 橋本知明(チームはつかいち)
  • 光井栄造(チームはつかいち)
  • 妹尾奏子(広島ノルディックウォーカー)