ひろしゃま

地域社会全体で子どもを育てたい!

ひろしゃまvol.7-1

地域社会全体で子どもを育てたい!

お話をしていただいたのは

保育のフィールドは地域全体。子どもたちに『生きる力』を!

 「廿日市の『人』が好き。『自然』も『ほどよい田舎加減』もいい。生まれ育った佐伯だけでなく、廿日市全体に愛着があります」と話す、吉本さん。「うちの保育園では、子どもたちに『生きる力』を身に着けてほしいという方針を掲げています。社会に出たら、乗り越えなくてはならない壁があるけれど、そこでチャレンジして乗り越えるためにはコミュニケーション力も、体力も必要なんです。それを遊びや生活の中で身につけさせたい。ですから、子どもに刃物も火も使わせています。お父さんお母さんには『命にかかわる怪我はさせませんから、骨折までは許してください。』と説明しています。(いままで大きなけがは一度もありません!)
 保育のフィールドは、山、川、畑など地域全体。地域で出会うおじちゃんおばちゃん、多世代がかかわる交流が自然に生まれる環境です。その中で、人との付き合い方や思いやりの心が育っています。雨降りの日にしか出会えない大ミミズ、雪の日にしかできないそり遊び。そのときそのときにしかできない体験に、子どもたちの目がキラキラ輝いています。

「仕事」と「生活」の両立

 キッズNPOには保育に加えてもう一つ重要な事業『ワークライフバランス推進事業』があります。仕事と生活(子育て)の両立ができる環境づくりを目的とした事業で、企業や社会に子育てへの理解を推し進めています。
 通常の保育サービスの他、病児保育、延長保育、早朝保育など保護者の働き方にあったサービスを提供していますが、どうしても子どもたちに負担がかかってしまうことに問題を感じていました。
 「ワークライフバランスは子どものため。子どもを中心として会社、保護者、社会、そこにキッズNPOが関わることでうまくバランスを取りながらやっていきたい」吉本さんの描く子育ては、子どもと保護者だけにとどまらず、職場や住んでいる地域全体で子どもを育てていける環境をつくること。それは結果的に豊かで住みやすい地域につながるのではないでしょうか。
 「生活を充実させて、仕事での生産性を高める。ワークライフバランスを推進することは働くひとだけではなく、企業にとってもメリットが大きいんですよ。」平成27年10月には廿日市市市長と廿日市商工会議所会頭がイクボス宣言をするなど着実に取り組みが実を結び始めています。

子どもたちを健やかに育むために

 「保育事業はこれからも残っていくと思いますが、10年後、20年後には、今の問題が解決され「病児保育」や「ワークライフバランスの推進」が必要なくなっていると思っています。」吉本さんは仕事と生活(子育て)の両立が社会に浸透し、ワークライフバランスが問題視されない社会になることを願って今日も廿日市の子どもたちと向き合っています。

地域社会全体で子どもを育てたい!
  • 地域社会全体で子どもを育てたい!
  • 地域社会全体で子どもを育てたい!
  • 地域社会全体で子どもを育てたい!

取材したのは

  • 中川美穂(チームはつかいち)
  • 松川英生(チームはつかいち)
  • 橋本知明(チームはつかいち)
  • 加治秀典(チームはつかいち)
  • 加治実穂(チームはつかいち)
  • 妹尾奏子(広島ノルディックウォーカー)