ひろしゃま

『ひろしま食べる通信』が伝えるストーリー

ひろしゃまvol.8-1

お話をしていただいたのは

暮らしを支える“ふるさと”を見つけてほしい

 現在、日本の一次産業は担い手不足をはじめとする多くの課題を抱えている。耕作放棄地も増え、人と自然が共存していた里山も失われてきている。食べ物を作ることは食料を得ることだけではなく里山や自然を守ることでもあり、まわりまわって私たちの豊かな暮らしにつながっている。私たちの暮らしを支える食を作る“ふるさと”を一人一人が見つけることを目的として作られたのが『ひろしま食べる通信』だ。この情報誌は作り手のライフストーリーとともに食べ物をいただく“食べ物付き定期購読紙”で、新たな食体験を楽しめる内容となっている。そんな『ひろしま食べる通信』の編集長である梶谷剛彦さんにお話を聞いた。

編集長が教える『ひろしま食べる通信』の魅力

 『ひろしま食べる通信』を始めたきっかけを、梶谷さんは『東北食べる通信』に共感したからという。それも、はじめはビジネスとして考えていたそうだ。取材を通じて地域の魅力や農業漁業の実情、“作る人”の事をより知っていく中で感じ方が変わり、今では「食べる通信は人や地域との繋がりを深く持てることが大きな魅力。みかん農家で“作る人”であった父を見てきたこともきっかけの1つかもしれない」という。地域の魅力や農業漁業の大切さ、そして“作り手”の持つ魅力的なストーリーをもっともよく伝えられるのは“食”であると梶谷さんは話す。「食べる通信の取材を通じて、土を感じ、海を感じ、においを感じ、生きているということを感じさせてもらっている。自然と深く関わって生きている方は輝いて見える方が多く、そういった方々への取材から、今まで知らなかった新たな経験をたくさんいただいている。」広島に住んで20年になる梶谷さんだが、食べる通信を通じて得られる情報は今までとは質が違うという。熱く話す梶谷さんを見て『ひろしま食べる通信』の一番のファンは取材をする梶谷さんや編集の皆様ではないだろうかと感じた。
 そんな梶谷さんの思いを裏付けるように『ひろしま食べる通信』の取材は凄い。基本的に取材が1回で終わることはなく、最低4回、場合によっては5回6回と繰り返し現場に足を運んでいる。たとえば、2017年3月号に掲載予定の岡本さんのアスパラガスは、1年前の2016年3月より取材がスタート。他の号の取材と並行しながら進められている。ただ取材するだけではなく生産者との関係を築き、本音で語らうのも重要なことだと梶谷さんは言う。そういった見えない努力と“作る人”との信頼関係があるからこそ、購読者のもとへ旬の食材を届けることができるのだ。

1,000人の仲間と一緒に!

 梶谷さんは『ひろしま食べる通信』の購読者を仲間と思っている。「“食”、魅力的な地域、“作る人”を同じ価値観で考えてくれる仲間を1,000人作りたい。もっと食べ物や作ることに目を向けてほしい。」これが『ひろしま食べる通信』が目指す目標のひとつだ。
 「今、『生きている価値』を見失っている人が多いと言われている。1つ1つの食べ物に『モノ』ではなく『生きている』という感覚を持ってもらい、都市化が進み自然とかけ離れた生活をしている中でも『生きる価値』を感じてほしい。」そうお話しされる梶谷さんが作る『ひろしま食べる通信』をぜひチェックしてほしい。

『ひろしま食べる通信』が伝えるストーリー
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取材したのは

  • 秋元奈保(チームレ点)
  • 大石真由(チームレ点)
  • 尾方萌々子(チームレ点)
  • 久保天斗(チームレ点)
  • 旗手有菜(チームレ点)
  • 小林千紗(チームレ点)
  • 竹安真佑(チームレ点)
  • 田中葉月(チームレ点)
  • 土屋奈槻(チームレ点)
  • 豊田辰仁(チームレ点)
  • 西中涼香(チームレ点)
  • 旗手有菜(チームレ点)
  • 平原莉穂(チームレ点)
  • 星野萌(チームレ点)
  • 渡辺望(チームレ点)
  • 妹尾奏子(広島ノルディックウォーカー)