ひろしゃま

必要なところに必要な情報が行き渡る社会へ

ひろしゃまvol.9-2

必要なところに必要な情報が行き渡る社会へ

お話をしていただいたのは

「ためまっぷ」開発のきっかけ

「千葉に長年住んでおり、家族も持ったが、当時は企業戦士で忙しく、いざ家族と出かけようにも情報がないし自分も毎日疲れており、近所の公園に行くことしかできませんでした。お店に行きお金を使えばサービスをしてくれますが、それ以外での居場所がなかった。広島に帰って来ても同様な思いをしました。」旅行者が来て楽しいところでも住むこととは別、やはり近所や移住者・転勤者が繋がりやすくしないと地域は活性しない。この孤立感をなんとかしたいという思いで3年前に「ためまっぷ」プロジェクトをスタートした。

ネットが発達していても、整備されていなかったり、情報発信が不十分な場面は多い。「イベントなど頑張って取り組んでも情報を発信していない。だから頑張っても人に来てもらえない。今の時代は検索して出てこないと諦める人が多く、HPでじっくり探す人はあまりいない。そもそも情報が届いていない。そんな悪循環をなんとかしたいと思いました。」
そんな実体験から考案された「ためまっぷ」。イベントのチラシ等を撮影してそのまま投稿する。時間にして2~3分もあれば情報発信でき、また受ける側は自分の近くで今、または明日何があるのか?を一瞬で見ることができる画期的なアプリだ。「いいことはみんなに知らせたい!」そんなちょっとした気持ちがみんなの役に立つという仕組みになっている。

あなたのため、私のため、

 スマートフォンなどが普及し、情報が多すぎるともいえる現代では、うまく地域に馴染み適度に情報収集できる人たちもいるが、移住や転勤または子育てや介護の渦中にいる人は情報が届かなかったり、逆に多すぎたり、忙しかったりで、必要なものに出会えないという人たちもいる。子育てに苦しんだ時「どこへ行けばいいかわからない」と泣きながら訴える人も少なくない。

ためまっぷの「ま」は「間」、空間やあいだ・・・ もともとは「ためま」というネーミングだったらしいが、子育てしやすい環境づくりというコンセプトに共感していただいた安田女子大の地域保育の学生に相談したところ「マップ」という意見をいただいた。文字通りあなたの「ため」になる情報「マップ」というわけだ。「繋がり上手な人もいるけど繋がり下手な人もいる。繋がり上手な人は楽しく仲良く生活しているけど、苦手な人は孤独に陥っている。ネットが得意な人もいれば機器が苦手な人もいる。必要な情報が必要な時に手に入る、届く社会であってほしい。」清水さんはそう願う。

善意のアプリ

「サービス公開して1年なのでもっともっと広めていきたいし、この活動を軸に道の駅や子育て、介護の現場、引きこもり支援、そして行政など実社会との連携も深めており、感謝や応援の声も届くようになった。」と清水さん、性格的に必ずしも「前へ前へ」出るタイプではないと仰るが、収益目的ではなく純粋に地域のためを考えて行動を起こした清水さんのまなざしは熱く圧倒されるほどであった。「いずれは海外とも繋がっていきたい、世界平和へ役立ちたい。」と夢は広がる。

「家に引きこもるのではなく、どんどん外に出て取り組んでほしいという思いで作っている。知らなかったら、そのまま引きこもりになってしまうケースも少なくない。地域の2割が使っているだけでも世の中は変わる。助けられたから、お礼を返していこうという好循環を作りたい。回覧板をポケットに入れて持ち運ぶイメージで定着させていきたい。」地域を思いやる言葉が溢れる。

「このアプリは善意のアプリです。」

必要なところに必要な情報が行き渡る社会へ
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取材したのは

  • 小島朋子(音楽と風景実行委員長)
  • 広川藍子(洋服修繕)
  • 吉宗五十鈴(世羅高原カメラ女子実行委員会委員長)
  • 妹尾奏子(広島ノルディックウォーカー)