ひろしゃま

玖島で叶える『川上BASE』の挑戦

ひろしゃまvol.10-2

お話をしていただいたのは

古民家を再生して地域の拠点に『川上BASE』のはじまり

桑田さんはときに近隣の人たちと一緒にイベントで汗を流したり、地元の行事には準備段階から積極的に参加したり、遠方で塾に通えない地元中高生の学習をサポートしたりと東奔西走の日々を送っている。
そうした中で中山間地域において“空き家が問題になっている”ことを身近に、そして深刻に感じ始めた矢先、ある物件をコミュニティの人から紹介された。
築60年を超え、数年前まで老婦人が一人で暮らしていた古民家である。屋根は一部崩れ、畳もボロボロ。床下の基礎部分も補強をしなければならない。
「けれども…」と桑田さんは考える。
もしもこの場所(古民家)が、この地域とここに訪れる人たちとの交流の場、拠点(BASE)になれば、きっとたくさんの人に玖島の里山の美しさや、住民の暮らしの様子を知ってもらうことができる。」
玖島の営みを象徴するような昔ながらの家屋、薪で沸かすお風呂、囲炉裏がある部屋が懐かしさや温かみを醸し出している。奥の納屋からは立派な石臼が見つかった。
「そうだ、ピザ釡も作ろう。庭でみんなでピザを焼いて、夏には家のすぐ横の水路でスイカを冷やして食べる…。」
そんなことを思い描き、古民家に『川上BASE』と名付けた。

地域支援者の仕事の合間に地道に進めた拠点づくり

平成29年4月から始めた古民家の再生作業は、本来の地域支援員の仕事や田植えの時期と重なったこともあり、遅々として進まないでいた。
「残されていた家財の処理がとにかく大変でした」と桑田さんは当時を振り返る。布団、衣服、家具、日用品、使えなくなった電化製品等々。ましてや他人の私物である。いくら「処分してもらっても構わない」と言われていても、判断に困ることも多々あるし、捨てるだけでもかなりの重労働だ。
そうした地道な作業もようやく目処がつき、最近になって本格的に建具の修善などの作業を手掛け始めている。

この場所から玖島の未来を描いていく

古民家に隣接する県道は登山愛好家が大峰山へ向かう登山道になっている。春から秋にかけて、山から下りてきた登山者が薪で沸かしたお風呂で汗を流したり、縁側で冷えたスイカを食べながら玖島の景色を眺めて過ごしてもらえるホッと一息できる休憩所になればいい。
そんな未来図を描きながら、桑田さんの夢は少しずつ形になっている。

玖島で叶える『川上BASE』の挑戦
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取材したのは

  • 岡本泰志(--)
  • 加治実穂(チームはつかいち)
  • 反岡和宏(大崎上島PRサポーター)