ひろしゃま

三段峡の魅力と真摯に向き合う「三段峡-太田川流域研究会」

ひろしゃまVol.11-1

お話をしていただいたのは

500ツアーズ

平成29年9月1日、ひろしま里山・チーム500の取組として、本宮さんをはじめとする「さんけん」の皆さんが待つ三段峡へ行った。「実際に誰かの〝現場〞に行ってみたい」「あまり受入側の負担にならないよう、できるだけ普段の様子を見せてもらうとか、その普段をお手伝いするかたちで関わりたい」といった趣旨の500メンバー限定の交流会で、当日は17名が参加して「さんけん」のガイドで三段峡を歩き、「もっと魅力的なガイドツアーにするには?」をテーマに一緒に考え、最後はBBQで交流を深めた1日だった。

ガイドが高める三段峡の魅力

今回のツアーズの目玉は、およそ5時間の散策時間!どれだけ歩くのだろう…と不安な私たちの予想に反して、本宮さんが用意したテーマは「短い距離をじっくり歩く」というネイチャーランブリングと言われるガイド手法だった。
「さんけん」のガイドなしでは見逃してしまう小さな植物や苔、きのこやクモの巣といったミクロな三段峡をルーペでのぞき、ガイドなしでは立ち入ることのないわき道を伝って河原に降り、山肌の岩、雄大な渓谷、そして滝といったマクロな三段峡をよじのぼる。さらには河原になにげなく落ちていた石からたたら文化を学ぶ(「かなくそ」と呼ばれる、鉱石を精錬するときに出るくずが所々に転がっている。昔、三段峡のあるこのエリアでもたたら文化があったそうだ。)。
きっと三段峡に行けば必ず目にしているはず、だけど意識の外にあって気が付けない三段峡。「さんけん」のガイドがあったからこそ体験し、感じることができた5時間の散策はあっという間に過ぎていった。
普段、山や自然の中を歩くと、大きなもの、目立つものに目が行ってしまう。そしてついつい山頂などの目的地にたどり着くことが目的になりがちだ。いつもと同じ場所でも、まったく違う出会いや学びが生まれる。三段峡を訪れる時には「さんけん」のネイチャーランブリング、お勧めだ!

三段峡憲章〜本宮さんの想い

平成29年の5月に、本宮さんをはじめとする「さんけん」のメンバーも多数関わった『三段峡憲章』が策定された。憲章は「三段峡は問いかける渓谷です」から始まり、人と自然、人と人、歴史や文化などの関わり方に結論を出すのではなく、「向き合う」ことが宣言されている。
観光地であることを否定するのではなく、人の手が届かない無関係なものにするのでもなく、長い時間をかけて生み出された渓谷を、開峡からの100年をつないできた人々の想いを、これらを受け止め、そして次の世代に伝えていく。「広島の人の暮らしも西中国山地の保つ自然に支えられて成り立っている。それを思い起こせる場所に三段峡がなれるのではないか。」本宮さんから問われた気がした。

三段峡の魅力と真摯に向き合う「三段峡-太田川流域研究会」
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取材したのは

  • 岡本 泰志(--)
  • 加治 実穂(チームはつかいち)
  • 反岡 和宏(大崎上島PRサポーター)