ひろしゃま

チーム500でつながった2人の挑戦。心と身体の健康に寄り添う「コミュニティナース」が広島で始まる。

ひろしゃまVol.11-2

お話をしていただいたのは

「コミュニティナース」とは

お隣、島根県の雲南市で始まり、京都府綾部市や奈良県奥大和地域など全国へ広まりつつある取組だ。一言で言えば、「ナース(医療人材)による地域コミュニティづくり」である。医療関係者として、まちの人々の健康ニーズをひろい、必要があれば医療施設への橋渡しをするといった役割を担う。
例えば、まちの人とおしゃべりなどをしながら、顔色を見て、症状を聞き、必要であれば通院を勧める、といった具合である。しかし、病院で専門的な治療を補助する看護師とは異なり、地域や人によって求められることが違うため、何をするかはケースバイケースで、定型はない。
コミュニティナースは、人々が病気でないときにも接する存在だ。健康だけに留まらず、地域で直接関係性を築き、相手の懐に飛び込みながら、地域の人が大切にしていることをひろい、人間関係づくり、コミュニティづくりをする。医師不足の地域における医療対策や予防医療の観点からも注目されている。

当事者が感じるコミュニティナースの魅力

このコミュニティナースを広島で展開していこうとしている一人が黒木真由さん。広島市安佐北区で臨床検査技師をしている。もう一人は広島市中区で看護師として勤務している上野仁美さんだ。住む地域も職場も異なるこの2人だが、お話を伺うと、「もっと一人一人と向き合って、その心に寄り添いたい」という共通の思いが見えてきた。
「今の医療は、どうしても病院という場所や看護師・保健師という肩書によって守備範囲が決められていて、困っている誰にでも寄り添えない現状があります」
「困っている人を手助けできる人になりたい」と医療の道を目指してきた2人は、他地域で始まったコミュニティナースの取組に魅力を感じていると言う。

コミュニティナースの始めかた

2人の出会いのきっかけになったのが、ひろしま里山・チーム500だった。
黒木さんが、「広島でコミュニティナースを広めたい。既にやっている人はいないか」とインターネットで検索してみると、チーム500のウェブサイトに掲載されている上野さんにたどり着いた。実は上野さんは奈良と東京で開催されていた「コミュニティナースプロジェクト」の育成講座に参加し、どうやって事業化するかを考えるため、「ひろしま『ひと・夢』未来塾」を受講するなど、既に個人的に具体的な動きを始めていた。黒木さんはすぐに、「一緒に広島でコミュニティナースをやりましょう」と上野さんへ連絡をした。
導かれるようにして巡り合った2人は、早速、意気投合して顔を合わせて作戦会議。ところがすぐに行き詰ったため、ひろしまジン大学の平尾順平さんへ相談に行ったところ、コミュニティナースに興味を持っていそうな医療関係者を紹介してもらうことに。1週間後、彼女たちが出会ったのは、ランチを食べながら気軽に健康相談ができる医院を経営している医師や、人と人とのつながりを大切にする訪問歯科医など、驚くほど価値観や考え方が合致する人たちで、大いに話が盛り上がったという。
2人はこうした出会いを大事にし、つながった方たちへ自分たちのやりたいことを発信し、意見や情報交換をしながら、どんどん歩を進めている。

新しい仲間を募集しています!

それぞれ自分の地元である廿日市市や三次市で事業化すべく、時に考えを交わし合い、時に励まし合いながら、自分たちの思いの実現に向け、精力的に外へ出かけている2人だが、目下「仲間募集中」とのこと。
「『この活動いいな』と思ったら、まずは声をかけて欲しい。医療従事者に限らず、これからの地域をどうしていきたいかという思いや価値観を共有できる人を見つけたい」
会って話をする中で、その人とどのような形で関わってもらえるかを見つけていきたいというのだ。気になった方は、ぜひ2人にチーム500のサイトから連絡をとって欲しい。

チーム500でつながった2人の挑戦。心と身体の健康に寄り添う「コミュニティナース」が広島で始まる。
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取材したのは

  • 岡本泰志(--)
  • 加治実穂(チームはつかいち)
  • 反岡和宏(大崎上島PRサポーター)