ひろしゃま

寄り添いながら。自然な形で心地良い新しさを届ける

ひろしゃまVol.14-1

お話をしていただいたのは

呉市豊町で、地域おこし協力隊になる

宮川さんは、豊町に来る前、東京で働いていたものの、仕事や職場の雰囲気が合わず転職を繰り返す中、いつしか移住を考えるようになっていた。
「結婚を機に、自分が求める生活スタイルが変化してきていました。自分がやりたいと思うことを真剣にできる場所。それを探し始めた時に、広島県の移住担当者を介して豊町と出逢いました。」と移住を決めた当時を振り返る。そして、豊町の美しい海やレトロな街並みに心奪われ、世界に発信したい思いが強くなったことも笑顔で語ってくれた。その地域の役に立てる環境を求めていた宮川さんが、地域おこし協力隊という道を選ぶのは時間の問題だった。

地域おこし協力隊・宮川真伊の活動スタイル

取材中も、地元の人が次々に顔を見せに来て宮川さんに声をかけていく。このように当初から、地域の方々はとても積極的に関わり話しかけてきてくれたという。すでに、町には地域の活性化に関わる人が沢山おり、「豊町をより魅力的にしたい」という同じ想いを持った同志が自然に繋がり、心地良く生活がスタートできたのだ。
「地域の方々はとても元気なんですよ。いろんな相談をしてくださる。それで、どんなことを考えていらっしゃるのかを知ることもできましたし、元気もたくさんおすそ分けしていただきました。」
そうした中で、「ゼロから何かを作り出す」というより「地域の方々が作り出そうとしているモノを具現化する」ことを自分の役割にしていった。
地域の魅力を引き出し、発信するため、写真家であるご主人の宮川トムさんの作品やそれを活用した広告を制作したり、地域の食材を活かした料理番組に出演するなど、夫婦で力を合わせて豊町の魅力をたくさんの人に届けている。地域にしっかり馴染みつつ、地域の方が受け入れられる形で新しい風も吹かせてきた。
決して順風満帆とはいかない時期もあったようだが、地域の方々に寄り添う姿勢にブレがなかったからこそ自然な関係性を築くことができ、今の宮川さんの笑顔があるのだと感じた。

任期を終えて、これから

現在、宮川さんはご主人のトムさんと一緒に「トムの写真館」という旧郵便局を改装したスペースを拠点に活動している。
昔ながらの温かい雰囲気、人の想いを受け取り、届けてきた窓口もそのまま活かされた昔懐かしい場所。一歩足を踏み入れると美しく愛らしいポストカードの美術館に、ノスタルジックな写真スタジオがあり、そこには味のある空間が広がる。そして奥には宮川さんが大切に育もうとしている〝御手洗Reading Place〞がある。
〝御手洗Reading Place〞は、今はご夫婦でリノベーション中。かわいらしい中庭がみえる日当たりのよい場所だ。
「ゆっくり本を読んだり、お話したりできる集いの場所にし、ゆくゆくはイギリスで学んできたイングリッシュスコーンとおいしい紅茶を提供したいと思っています。」
お二人の人柄が宿るこの場所は、観光者はもちろん、たくさんの地元の方の憩いの場になるに違いない。
地域の方々と宮川さん夫妻の関係が、豊町に山盛りの魅力を生み出す。そんなワクワクを感じながら、私自身も呉市倉橋町で地域おこし協力隊として、宮川さんのように自然な形で地域に心地良い新しさを届けたいと思った。

寄り添いながら。自然な形で心地良い新しさを届ける
  • 寄り添いながら。自然な形で心地良い新しさを届ける
  • 寄り添いながら。自然な形で心地良い新しさを届ける
  • 寄り添いながら。自然な形で心地良い新しさを届ける

取材したのは

  • 福井 麻奈津(呉市地域おこし協力隊(倉橋地区))
  • 反岡 和宏(大崎上島PRサポーター)