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【世羅町「世羅茶再生部会」】みんなで世羅茶を復活させたい。世羅茶再生プロジェクト、町外にもファンがどんどん増えています!

photographs by Kazuhiro Sorioka text by Dan


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こんにちは、さとやまレポーターのダンです。今回の舞台は、「駅伝・花・梨」で有名な世羅町。では「お茶」は? 恥ずかしながら世羅町出身でありながら、今回のイベントに参加するまで、かつてお茶の一大産地であったとは全く知りませんでした。そんな世羅出身者も驚く(自分だけかも)、世羅茶再生プロジェクトについてお伝えします。
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最初に驚いたのは、参加者の数と世代の幅広さ。町外から約50名が参加したのだが、近郊の町だけでなく、広島市や岡山市といった遠方からの参加者も。また、小学生の2人のお子さんを連れた家族参加から、自宅で茶葉をつくってお茶を入れたいというアクティブシニアの方まで、多世代がお茶を通じて交流する場となった。

さらに驚いたのは、主催団体である「世羅茶再生部会」代表の戸田雅伸とさんによると、世羅町では昭和初期からお茶の生産が始まり、一時は世羅の人々の暮らしを支える一大産業となっていたそうだ。しかし、その後昭和60年代ころから生産量が減り、いつしか全く目にしなくなってしまった。それが今から20年前くらいのことだという。
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戸田さんたちの世羅茶再生の動きは今から5年前から始まった。耕作放棄され荒れた茶園を、自分たちの手で再生し始めた。しかし、お茶は一度荒らすと再生が難しいそうで、20年間伸び続けたお茶の木は2メートルを超えるまでになっていた。
「私たちが目指すのは、世羅のお茶を6次産業化して、利益を出し、生業として持続可能なものにすること」と戸田さんはそのビジョンを語る。梨やワインの6次産業化の成功という世羅の地域の強みを、今度はお茶にも広げようというのだ。
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さらに、団体の活動においては、外部から参加者を募り関係性づくり・ファンづくりを進めながら、担い手づくりにも着手している。駅伝で有名な地元の世羅高校の、農業経営科の生徒たちがこのプロジェクトに関わり奮闘している。指導されている宮本先生は、「茶畑は長らく放棄されていたのでかえって全く農薬が使われておらず、オーガニックなお茶がとれます。生徒たちはそうした特徴を活かした商品をつくりだそうとしています」と教えてくれた。

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この日のイベントは、茶摘み→釜炒→茶揉み→焙煎りと、お茶の葉がお茶として飲めるようになるまでの全工程を体験できた。東広島市から家族4人で参加された成松さんご一家は、「娘が茶摘みをしたいと言っていたので、申し込みました。広島で茶摘み体験ができるなんて思いもよりませんでした」と話してくれた。

茶摘み

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釜炒

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茶揉み

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焙煎り

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全行程を経て、やっとの思いでできあがったお茶は、その場で参加者全員に振る舞われた。「あー、いいかおり」「わぁー、おいしいー」の声が自然とこぼれる。また「おかわり、ありますよ」の一言に、「おかわりっ!」とみんな一斉に湯呑みを出すなど、みんながお茶の虜に。
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そのまま参加者同士でテーブルを囲み、世羅産100%の食材の昼食を食べながら、お茶を味わった。最初は会話が少なかったテーブルも、「お茶、つぎましょうか?」の一言がきっかけとなり、会話が連なり始めるなど、お茶を介して人と人がつながっていく光景が広がっていった。「お茶でつながるまち・世羅」といったキャッチフレーズが生まれるのも、そう遠いことではなさそうである。
 

今回のプロジェクトについて

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